Home

 

c0109850_1865486

人をきらふことが多ければ多いだけ、人からもきらはれてゐると考へてよい。

三島由紀夫

 

 

 

拝啓

時下ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

いかがお過ごしでしょう?

 

夜が終わって朝が始まり、朝が終わってやがて夜になり、

そんなことを何度も何度も何度も繰り返し、

私の所属するバンド、LACCO TOWERは14周年を迎えました。

 

私はステージ中央でマイクを握り、

メザシのように貧相な言葉で皆に語りかけています。

 

「大丈夫だ」と。

 

それはまるで自分に話しかけているような、

自分に免罪符を求めているような、

そんな感覚に陥ります。

 

とても偉そうに言わせて頂くのであれば、

所謂表現者というものは

「こうあるべきだ」

という想いが私には強くあります。

 

 

都合の良い事にこのマイクという便利な器具は、

僕の声を何倍にも何倍にも増強してくれます。

だからこそ思うのです。

 

 

誰かを攻撃することは非常に簡単で豪華です。

誰かを守ることは非常に困難で簡素です。

 

 

だからこそ僕は後者を選びます。

本当に何かを攻撃したい想いがあるのであれば、

それは表現者としてすべきではないのだと思うからです。

 

そして何かを攻撃したいその裏には、

守りたい何かがあるからと信じているからです。

 

14年間、一気通貫してこの想いを貫いてきたわけではありません。

 

だからこそ15年目に入る今、

私は思うのです。

 

誰かを守ることは非常に困難で簡素だからこそ

私がそれを体現しないといけないのではないだろうかと。

 

私が守れるものなんていうのは

子供のおもちゃ箱をひっくり返した程度のものかもしれません。

 

ただ、

何かを求めてか求めずか、

我々の表現に出会った皆様を

そういう目で見たいたいと、勝手に思うのです。

 

重いでしょうか?こんな私は。

 

いつか思い出すその時まで、

拝啓「14年間の松川ケイスケ」様、

時節柄、ご自愛専一にご精励ください。

広告

第286巻」への6件のフィードバック

  1. 受け手側のわたしたちは、それをあたかも自分 に語りかけてくれたように励まされ、涙も戸惑いも弱さも越えていく力をもらうのです。
    勝手に受け取っていると思っていたけれど、守ってくれようと言う想いが込められていたんですね、でも、だからこそ届いているのでしょうね。

    それを長く続けてゆくことは、とても大変なことと思います。
    でも、想いが途切れない限り、届けて頂けたら。
    そうしたらわたしは、1つのあたたかい確信を持って一歩ずつ、それがわずかな光でも、そこに向かって迷わずに進んでいけます。
    そして僭越ながらこうしてこちらの想いを返すことで、少しだけでも表現する歓びになってくれますように。
    …重いでしょうか、こんなわたしも。

  2. 改めて14周年おめでとうございます。ちっとも重くなんか無いです、そんな風に思って頂けるなんて嬉しい限りです。此方もケイスケさんのその思いを無にしない様心がけてこれからも細やかながら応援させて下さい。

  3. 14歳のお誕生日おめでとうございます。
    私はまだLACCO TOWERを、松川ケイスケさんを知って間もないちっぽけなラッ子の一人です。
    実は私は、つい最近までロックに触れたことがありませんでした。だからLACCO TOWERを知る術もなかったのです。
    しかし、偶然か必然か、それともやはり奇跡と呼ぶべきか、こうして今LACCO TOWERの音楽に、松川さんの言葉に触れることができています。私はこの現状に、言葉では言い尽くせないほど感謝しています。
    自ら求めていたつもりはなくとも、私の中の何かが気付かぬうちにLACCO TOWERを、松川さんの言葉を求めていたのだとしたら、私も松川さんが守りたいと思うもののひとつになれるでしょうか?

    少し話はズレますが「こうあるべきだ」という想いは松川さんにとって何ですか?
    背中を押してくれる存在ですか?足枷になることはありませんか?
    私はたまにコイツが足枷になってうまく歩けなくなるので少し気になりました。
    でも、松川さんが「こうあるべきだ」と思う表現者像を自分に投影しながら今を生きてらっしゃるのであれば、その輝きのおかげで、私の捉え方が間違っていたのかもと思えます。まだまだですね自分は。

    何はともあれ本当におめでとうございます。
    様々なことがあったと思います。
    それでもその真ん中で歌い続けてくれてありがとうございます。
    LACCO TOWERを続けてきてくれてありがとうございます。おかげで私はこうしてこんな素敵な出逢いを経験することができました。
    私は誰かに何かを与えられる立場の存在ではないけれど、守られるだけでなく守りたいと思う気持ちは同じです。だからこのコメントだって届いているのか分からないし、こんな拙い言葉ではなんの励みにもならないかもしれないけれど、それでもずっと見守らせてください。
    もし、ほんの少しでも想いが届いていれば嬉しく思います。
    これからもずっとよろしくお願いします。

  4. 改めて14周年おめでとうございます。ちっとも重くなんか無いですよ。ケイスケさんのその思い、しっかり受け止めて細やかながらこれからも末長く応援させて下さい。心造旅行、楽しみにしています。

  5. 三島由紀夫さんは、生前「いつか切腹するときに白い脂肪がだらしなく出てきたらみっともなくて恥ずかしいだろ。だから毎日鍛えてるんだよ。」と言っていたそうですね。
    ”いつか自分の腹を自分で切る”そんな最期を創造し、本当に実現した方でした。
    私は弱くて小さくて、三島さんのように大きな覚悟はできそうにありません。
    けれども、いとおしい者、譲れないものは全力で守る
    そんな生き方でありたいと思っています。

    先日は、恵比寿で熱い夜を過ごさせていただきました。
    次回の参加は、11月の品川ステラボール・・・
    寒くなってからだなあ・・・
    これからいよいよ夏本番!!
    ご自愛くださいね。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中